「まさか !! 悲観的で飛べるはずがないでしょう?」

実はそうではなくて、むしろ悲観的でないとパイロットは務まりません。
度胸のある人のことを“マッチョ”と表現しますが、この世界では
マッチョな人は歓迎されません。
なぜなら、その性格はとても危険だからです。
パイロットの仕事は、安全に飛んで安全に着陸することです。
そのためには、飛行前にあらゆる情報を収集し、安全に飛べるのか?
安全に降りられるのか?をしっかり検討します。
それを省いて飛ぶことはありません。

「晴れの日でも傘を持て!」の思想とは?

もし、何かしらの不安要素があれば、それが解決するまで
飛びません。そして安全と判断しても、まだ飛びません。
様々な腹案をたくさん用意します。
空の上では思いもよらないことが起こったりしますので、
そこで慌てないようにするためです。プランB、プランC、と
たくさん腹案があればあるほど、安心できるのです。

ですから「もしも…」をたくさん想定し、そのための策を
たくさん準備します。結果として予定通りであったとしても
「考えて無駄になった」などとは考えません。

パイロットは晴れの日でも傘を持て…という表現が教育現場では
よく使われます。
いついかなる時でも起こる事象に対応出来るようにしておけ、
という意味です。
そして「結局雨が降らなかったとしても、傘が無駄になった、
とは考えず“この傘を使うハメにならなくて良かった”と考える」
と教えられます。

「もしも…」、「…たら」、「…れば」と考えるのは、一般的には
悲観的と思われますが、こういった悲観的な思想がなければ、
腹案、代案を立てられないのです。




危機管理の基本は、
「悲観的に準備し、楽観的に実行せよ」
です。
これは、危機管理の神様と呼ばれた佐々淳行氏の名言です。
悲観的に考えられる人は失敗も少なく、起こる危機も最小限で
食い止められます。
しかし、楽観的に考える人は「なんとかなるでしょう…」と腹案も
持とうとしないので、何ともならなくなって最後は大失敗をします。

勢いで「出たとこ勝負」はいいけど、実はそこから先は常に不安に
襲われます。
そんな状態で飛ぶのと、あらゆる準簿をして飛ぶのとでは、
精神的な余裕は雲泥の差なのはわかりますね?

これはフライトに限らず、「そろそろ気温が下がって来る季節だから
車のタイヤをスタッドレスに換えておこう」と実際に換えた人と、
「面倒だから換えなかった」という人が、突然の雪に遭遇した時
どうなるのかは、もう説明する必要はないと思います。

ですから、度胸のある人はむしろパイロットには不向きで、
悲観的な人の方がパイロットに適しているんです。


では、パイロットがなぜ「高い所が苦手」なのかを
次のページで説明します! 

次頁へ続きます


 
 

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