Q3. どんな試験?

西守 騎世将の考えと答え…学科と実地があり、『教え方』を見ます。

操縦教育証明の試験は、他の技能証明と同じく学科試験と実地試験があります。

学科試験は大まかに分けて、『教育基礎学』、『法令』、『人間の能力と限界』、そして『操縦訓練に関わる内容』が主に出題されます。私が受験したころは筆記試験でしたが、今では選択式ななりましたので、比較的
合格率も増えています。

教育基礎学は『人にモノを教えるには』 という技術です。テキストも市販されていますし、結構当たり前なことが長々と書かれています。人はどうやって学び、効果的に教えるにはどうしたらいいか、とかg書いてあります。とある本には、『教官は訓練生と一緒に酒を飲んではならない。なぜならその酔った醜態を訓練生が見ると、今後の訓練に差し支える…』みたいなこと書いてありましたが、『そんなの、その人の酒グセの問題でしょう?』って思いましたけど…

でも大切なのは、これはあくまで一つのマニュアルで、『自分ならこういう教え方をする!』というものがあればそれでいいんです。これらの市販テキストもありますが、正直言ってわかりにくいです。心理学などをベースにしていますので、専門用語も出てきてわかりづらい。なので僕は今、よりわかりやすい教育基礎学の本を執筆していますから、もう少し待っていて下さい。

法令に関しては操縦教育やこれに関わる法令が問われますから、これはきちんと理解しておくべき。ただ一言一句丸暗記する必要はないです。暗記ではなく、理解をしてるか、を見る試験ですから。

人間の能力と限界とは、航空医学のこと…でも難しいことでは無く、上空での低酸素症だとか、空間識失調、一酸化中毒や低血糖による飛行への影響等、皆さんが自家用資格を取る時に学んだことばかりです。
医大の試験じゃないんですから、概略さえわかっていれば、それでよし、です。

ただ、自家用資格や事業用資格の受験の際に満たしておく経歴や、単独飛行の安全基準はしっかり覚えておく必要があります。なにせ教官ですからね。

実地試験ですが、まずオーラル(口頭)試験では、自家用や事業用試験のように知識の確認、というよりはむしろ、『教官としての考え方』や『教え方』を見ます。
そして試験官を訓練生に見立てて、指定された学科課目を実際に教えます。もちろん準備する時間も与えられます。
ここでは自分の資料を見て実施できます。今ではプロジェクターとパワーポイントを使用するところが多いようですが、別にホワイトボードを使ったり、資料をコピーして渡して説明してもいいんです。

フライトでは、やっぱり教官を訓練生に見立てて、指定される飛行課目をデモで見せたり、訓練生となった試験官の操縦に対して指導を行います。
自分で操縦していると気付かないんですが、隣に乗ってみていると客観的に色々なものがよく見えてきますから、その気付いた点を指導指摘したり、アドバイスしていけばいいんです。
試験官に対してその操縦にツッコミを入れられるというレアな経験は、この瞬間しか出来ないですよ。

そして最後にオートロ−テーション着陸(フルタッチダウン…ヘリコプターの場合)を行います。
これもコツがあり、決してビビる課目ではありません。そこはしっかりと僕がお教えしますから安心して下さい。

これらが操縦教育証明の試験の概要です。


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